ABOUT
yummydance
1999年、愛媛県松山市にて行われたアマンダ・ミラーのダンスウエーブ・プロジェクトに選出されたメンバーによって設立される。yummyとは、おいしい! という意味のスラング。名づけ親はアマンダ・ミラー。ドイツのレストランでワイワイと食事しながら生まれた名前は、やがてその後カンパニーのダンスの方向性を創っていくこととなる。共同ワークを経て2000年頃より松山市を拠点にオリジナル作品を継続的に発表し始める。
メンバーそれぞれが、振付・構成・演出を行う自由な創作スタイルを、あえて有機的に継続させる、全国でも特異なカンパニー。ソロやデュオからカンパニー全員のフルレングスまで、作品はバラエティーに富んでおり、そのダンスは甘味で珍味でスパイシー!な味わいに満ちている。
おいしいダンスを求めて、七転び八起きしながら夢中で踊っていると、次第に国内外で作品が上演されはじめる。これまでに、JCDN「踊りに行くぜ!!」巡回ツアーや横浜STスポット「ラボ20」、「WE LOVE DANCE FESTIVAL」、「東京コンペ」、「吾妻橋ダンスクロッシング」、「DANCE×MUSIC!」「混浴温泉世界in beppu 」など、国内の様々な地域で作品を多数上演。2005年、2008年にトヨタコレオグラフィーアワード・ファイナリストに2度選出される。これまでに猪熊弦一郎現代美術館、高知県立美術館、東京駒場アゴラ劇場、DANSPACEPROJECT(NY)、E-Werk(ドイツ)など、国内外でダンスフェスティバルでの上演や単独公演も盛んに行われている。
また、オリジナル作品のほかに劇場以外での作品上演や他ジャンルアーティストとの共同制作にも積極的に取り組んでいる。チェコアニメ作家山内知江子+音楽家山尾圭介、ドイツの美術家Manuel Frattini+Hansjorgpalm, ミュージシャン・トウヤマタケオ楽団、ボイスパフォーマー中ムラサトコとの共同制作で好評を博し、新たな地平を開拓。また、国内各地で公共ホールの出演者公募型ダンス公演の作品振付や、街中での大規模なパフォーマンスのプロデュースなど、活動は多岐にわたる。
近年は、カフェや店舗でのパフォーマンスシリーズ「yummydanceカフェライブ」も各地で断続的に開催。フランクな距離で観客を巻き込みながらライブするスタイルが好評を得る。また並行して、国内でのダンスワークショップにも多数携わっている。地元松山の他にも高松のアートリンク、和歌山市文化会館、徳島あわぎんホール、神戸dancebox、JCDNの企画や文科省芸術家派遣事業などで、全国の学校や福祉施設、公共ホールなどに出張ワークショップや長期ワークを通じて、子どもから青年、高齢者、障がいを持つ方々、ダンサー、おやじ、婦人会、など世代も様々な魅力的な人々と出会い、一緒に「おいしいダンス」を踊る喜びを堪能中。
代表作は「kNewman」「もももってきてちょうだい。」など。2021年には、20周年公演「グッド・バイ」で9つの新作を3日間に渡り上演、話題を呼ぶ。メンバーは、宇都宮忍、合田緑、高橋砂織、得居幸。
宇都宮忍 / Shinobu Ustunomiya
ダンスを通じて、たくさんの気づきや出会いがある。
カラダは正直で、でも嘘つきにもなれて、アイデア次第で無限に広がる表現を生み出してしまうからやっぱりすごい!
まだ味わってない身体の景色と感覚を追い求め、これまでもこれからも踊っていく。
なかなか思うようにならないこともいっぱいあるけど、この身ひとつで、どこまでも。
ソロ作品に「ガールズ ドント クライ」(横浜STスポット ラボアワード受賞)、最近の作品に沢山しゃべるダンスの「ひみつ」など。
柔らかな身体を生かしたキッチュなムーブメントが得意。
暗転板付きが未だに苦手。
涙もろくて、笑い上戸のパッション派。
合田緑 / Midori Goda
愛媛大学でダンスと教育を学び、のちNYやヨーロッパ、そして日本のダンスに刺激を受けながら、ドイツの振付家アマンダミラーにアートやコンテンポラリーダンスを学ぶ。99年よりyummydanceのメンバーとして、また並行してソロや様々な企画で多様に活動しながら、これまでに国内外20都市以上で踊る。主な振付作品に「耳打ちせずにいられないことが」「ケモノを呼びよせる」など。すっぱい食べ物と音楽が好き。カラダの奥底に眠る得体の知れないものは面白いと思う、POPに行き来しながら、ぐっと登って足腰をさらせたら。また舞台と並行して、様々な世代のアートワークショプにも多く携わり人の魅力とカラダの出会いを堪能中。
高橋砂織 / Saori Takahashi
ちびっこバンザイ的ちょこまかムーブメントが持ち味。いつもかたわらにちょっとした毒!爆発的な頭と小さなカラダでぶんぶんふわふわ踊る。
2002年星加昌紀とのユニット「ハニーサクル」結成。国内外で多数作品を上演。2013年「星屑ロケッターズ」に参加。「we have no distance」をモットーに世代を超えたダンサーと共に活動中。ジャイロキネシス®認定トレーナー
得居幸 / Miyuki Tokui
ダンスとの出会いは小学校。
吹奏楽部の音楽で踊る「ポンポン・バトン部」というのに入部するも、衣装が気に入らず1年足らずでやめ、吹奏楽部に入り直してトランペットを吹きまくる。
中学から再び踊りはじめ、現在に至る。機嫌が良くても不機嫌面。
やっと力が抜けてきた。っと思ったらそうでもなかった自分にがっかりする毎日。〈踊ることで踊らないこと、踊らないことで踊ること〉に近づきたくて日々悶々。
自分の中の恥を忍んで踊る湿度多めのソロ作品や、別ユニット"Hanbun.co"でも踊る。